One Team!
武蔵小杉病院 がん診療センター
がん診療に関わる全診療科・部門を統括して最適な医療を
hippocrates 29号 2026年04月発行
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センター長/腫瘍内科教授
勝俣 範之先生(かつまた・のりゆき)
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副センター長/放射線治療科
村松 博之先生(むらまつ・ひろゆき)
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化学療法室/がん専門看護師
小野寺 恵子さん(おのでら・けいこ)
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がん相談支援センター/がん専門看護師
藤原 佳美さん(ふじわら・よしみ)
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がん相談支援センター/事務
櫻井 悠子さん(さくらい・ゆうこ)
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診療科や職種の垣根を越えて連携
─がん診療センターとはどのような組織なのでしょうか。
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勝俣:当院におけるがん診療に関わる全てを統括管理する拠点です。診療部門、看診療支援部門、患者支援部門、管理部門によって構成されているかなり大きな組織で、がん診療運営委員会、キャンサーボード症例検討会を定期的に開催し、一人ひとりの患者さんにとって最適な医療を提供するために診療科や職種の垣根を越えて連携を図っています(図)。
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武蔵小杉病院がん診療センターのコアメンバー
─それぞれの役割を教えてください。
村松:私は放射線治療科として全診療領域と連携していますし、緩和的放射線治療を行うことから緩和ケアチームでも活動しています。就労支援などの患者サポートにも関わっています。
藤原:がん相談支援センターは、患者さん、ご家族、地域の医療関係者の相談に対応する部門です。2カ月に1回開催している患者サロンでは患者さん同士が語らう場を設けています。
小野寺:化学療法室はがん治療中の患者さんのケアをしています。治療初期から緩和ケアの導入を進めていて、症状がある方、精神的につらい方を緩和ケアチームにつないでいます。そのほかの各部門との橋渡しをサポートするのも私たちの仕事です。
櫻井:事務スタッフは、がん関連の委員会や症例検討会の事務局、議事録の作成などを行います。がん相談支援センターの予約電話や患者サロンの予約対応、パンフレット作成やホームページ更新なども担当しています。
念願の地域がん診療連携拠点病院に指定
─多部門・多職種連携で大事にしていることは何ですか。
勝俣:やはりコミュニケーションです。当院は診療科の分け隔てもなく、医師、看護師、その他の医療職、事務などが、広い一つの部屋に集まっている総合医局なので、お互いの顔が見えて、いつでも気兼ねなく話し合う文化ができています。
藤原:患者さんとも良い関係が築けています。患者サロンが毎回盛況なのも、患者さんがほかの人を誘ってくれているお陰です。
小野寺:自分だけで問題を解決しようとせず、いろんな人が関わることで患者さんのニーズに沿った支援ができると思います。医療者側も患者さんを支えるためならみんなで協力しようという体制ができているので、チームみんなで患者さんを支えることを大事にしていますし、患者さんにもそう伝えています。
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─今後に向けた課題、目標を教えてください。
村松:早期から緩和ケアを導入するためにも、がんと診断されたらまずがん相談支援センターに行くことを定着させたいです。
勝俣:当院は2026年3月に地域がん診療連携拠点病院の指定を受けました。地域のがん医療の拠点としてこれまで以上に質の高いがん医療を提供できるよう、連携を強化していきます。