One Team!
付属病院 認知症ケアチーム
生活者としての患者さんを支えていく
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付属病院 看護部 老人看護専門看護師
小栗 智美さん(おぐり・ともみ)
東海大学医学部付属病院、白十字訪問看護ステーションを経て、2008年から日本医科大学付属病院看護部に入職。2009年に老人看護専門看護師を取得
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付属病院 脳神経内科 助教
藤澤 洋輔先生(ふじさわ・ようすけ)
2011年に日本医科大学卒業。同大神経内科に入局し、同大武蔵小杉病院、群馬大学医学部附属病院を経て、2017年から現職。神経内科専門医
患者さんを診療科横断的にバックアップ
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─チームができた背景を教えてください。
小栗:2017年に看護師のケアの質向上を目的に、教育を受けた看護師を病棟に配置しようというところから始まりました。ただ、看護師だけでは限界があり、医師を含めたチームとしての多職種の支援が推進されました。いろいろなチームがありますが、当チームは、2019年に正式なチームとなりました。全体の流れは、病棟看護師が現場で困ったことをチームで解決し、全体に働きかけていくようにしています。
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脳神経内科カンファレンスのメンバー。左から薬剤部の庄司さん、認知症認定看護師の浅岡さん、脳神経内科の藤澤先生、看護部の小栗さん、社会福祉士(専任)の伊藤さんに加え、病棟看護師(今回は大金さん)が加わることがある
(撮影のために、マスクとフェースガードを一時的に外してもらいました)
─担当している患者さんについて教えてください。
藤澤:80歳以上と高齢の方も多く、がんや糖尿病など複数の疾患をお持ちの方が多いですね。ですので、それらの疾患は担当の専門の先生にしっかり診ていただき、私たちのチームでは全体を俯瞰してアドバイスしています。また、当病院は、大学病院としての機能を持ちながら、地域医療を担う病院としての役割も持っており、私たちがサポートする患者さんの多くは近隣地域に住んでいます。退院されるとその場所で生活していくわけですので、「生活者」としてのサポートができるように心掛けており、社会福祉士がチームに加わっています。また、認知症を合併している患者さんは、他の疾患で投薬されていて、その薬で認知症状がひどくなることもあるので、薬剤師も重要なチームの一員です。
多職種のアドバイスで患者さんをベストな状態に
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カンファレンスでは、退院後の患者さんの生活についても議論する
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─このチームができて良かったことは。
藤澤:多職種のスタッフが自由闊達(かったつ)に話し合えることですね。それと、異なった分野の専門家の意見を聞きながら、患者さんにベストな状態を生み出す姿勢でできたことでしょうか。
小栗:看護師も、多職種でみることで患者さんを看る視点が広がっていることを実感します。だから、病棟看護師が相談するようになってきているのだと思います。
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チームのプロフィール
チームには、脳神経内科の藤澤先生、精神神経科の舘野周教授に、看護師、薬剤師と社会福祉士が加わる。脳神経内科と精神神経科でそれぞれ週1回カンファレンスを行い、その後入院患者さんを回診する。