NMS TOPICS

国際医学団体協議会(CIOMS)WG(PGGRI)メンバーへの参画

私はこのたび、CIOMS(Council for International Organization of Medical Sciences、国際医学団体協議会)に新設されたworking group on Principles of Good Governance for Research Institutions(PGGRI、 研究機関における研究ガバナンスの原則に関する検討ワーキンググループ=WG)の委員として選任され、2021年10月から参画いたしました。

CIOMSはWHO(世界保健機関)とユネスコが共同で設立した国際的学術団体であり、今までに医療安全・副作用報告や生命倫理などの各領域でガイドラインを出版しています。CIOMSの生命倫理に関する活動としては、1982年に初めて出版されたガイドラインの継続的な改定がWHOと共同して実施されています。このWGの目的は、研究機関のグッドガバナンスの原則に関する議論を行って、研究者が最高水準の研究倫理と規制に従って活動するために必要な最小限のリソースを促進する標準的なガイドラインを提案することにあります。

今回の研究機関におけるガバナンスを焦点においたガイドラインの制定は、いわゆる「個」としての研究者に対するものから、組織全般がどのように研究倫理を扱うべきかにかじを切ったという点で、今後の研究倫理の大きな転換点になる可能性があります。

今回、日本代表で参画している国際製薬医学会を通じて推薦をいただいておりました。このWGにはアジアからの参加者はいらっしゃいますが、日本人としての参加は初めてになります。もちろん学会を通じた活動でもありますが、肩書には本学のタイトルが入ります。

このため、大学での国際的な活動の観点で何らかの広報活動などに貢献できることもあると考えられます。また、学校法人日本医科大学研究統括センターにおいても、本WG参加で得られた成果を、いち早く本法人で実践することができるように貢献してまいる所存です。

松山琴音先生

日本医科大学医療管理学特任教授
学校法人日本医科大学
 研究統括センター副センター長

松山 琴音

PAGE TOPへ