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明治時代に医学を指導した恩人の蔵書をギャラリーに展示

スクリバ文庫は、明治14(1881)年に独逸(ドイツ)より招聘(しょうへい)され、東京大学で外科学・皮膚科学・眼科学などを指導し、日本外科学の恩人と称されるユリウス・カール・スクリバの蔵書172冊からなるコレクションです。

主に1800年代に出版された、外科学・生理学・解剖学など多種の分野の書籍からなり、独逸医学の影響を受けた日本の近代医学の歴史につながる大変貴重な資料です。長男のフリッツ・スクリバが本学で独逸語教授をしていた縁で寄贈され、このコレクションを基に大正8(1919)年に本学図書館が開設されました。

2019年には劣化防止のための脱酸性化処理を行い、中央図書館1階グループ閲覧室内の貴重書庫に保管をしております。

また、今年8月に一般公開されました済生学舎ギャラリーにおきまして、このコレクションの中から、スクリバと同じく独逸より招聘され、東京大学で内科学を指導したエルヴィン・フォン・ベルツの著作2冊を展示しております(詳細は、2020年日本医科大学発行の『スクリバ文庫』をご覧ください)。

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    貴重な2冊を済生学舎ギャラリーに展示

  • 蔵書目録を収録

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