カラダカラ
疲労回復ビタミンで夏バテ知らず!
ウナギ
カラダカラ Vol.30
hippocrates 30号 2026年07月発行

疲労回復ビタミンで夏バテ知らず!
~ウナギ~
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ダカラPoint!
ビタミンやミネラル、DHA、EPAなどがバランスよく含まれています。なかでもビタミンB1は、疲労物質である乳酸が溜まるのを抑え、糖質をエネルギーに変えて夏バテ対策にうってつけ。ビタミンB2は、脂質の代謝を助けて口内炎や夏風邪を予防します。また、皮膚や粘膜の健康を保つビタミンAも豊富です。
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土用の丑の日=「ウナギ」は
平賀源内のキャッチコピー?
土用の丑の日に食べると精がつくとされる「ウナギ」。この風習が、江戸時代に活躍した蘭学者の平賀源内が発案した、夏にウナギを売るためのアイデアだということは、よく知られています。冬が旬の天然ウナギを、あえて「夏の滋養強壮食材」として扱ったキャッチコピー戦略が当たり、夏でもうなぎ屋に客が殺到するようになったそうです。
ニホンウナギの養殖は、明治時代に深川で始まり、その後、浜名湖などでも行われました。東南アジアなどで獲れた稚魚を養殖するのが一般的ですが、実は、ウナギがどこで生まれ、どう孵化するかといった生態は長く謎に包まれていました。
ウナギの卵は1・6ミリメートルほどと小さく、日本から2500キロメートル離れたマリアナ海溝で産卵して、その後、棲む場所と名前を変えながら、数千キロを隔てた海と川をめぐって成長します。
しかも、生まれた直後のウナギには性別がなく、生息密度やえさ、水温によってオスかメスかが決まります。高密度飼育の養殖ウナギはストレスにさらされ9割以上がオスに、逆に、ストレスのない上流育ちはメスになりやすいのです。
そうして育ったウナギのメスは体が大きく脂がのって身がふっくらしています。近年では大豆イソフラボンを活用した養殖技術で生産された高品質なメスウナギがブランド化されています。
ウナギが再び
「庶民の味」に!?
今回のレシピは、ウナギの蒲焼きを使った「うな丼茶漬け」です。江戸時代に「庶民の味」だったウナギは、今や庶民には手の届かない高級魚となりつつありますが、「中国産ウナギ」であれば比較的安価に手に入ります。
ウナギは国産だからいいというわけではなく、身がふんわりして柔らかく臭みが少ないのが国産、皮がやや厚くて少し身が硬いのが中国産です。稚魚はどちらも同じですから、安いから劣っているということではないので、味のお好みで選んでください。
2026年5月には、それまで不可能だといわれていたウナギの完全養殖が実現し、試験販売が行われました。今後、ウナギの完全養殖が普及し安定供給が実現すれば、再び、日本ウナギが江戸時代のような「庶民の味」となる日もやって来るのかもしれません。
カラダカラRecipe!
うな丼茶漬け
材料(2人分)
- ご飯 茶碗2膳分
- ウナギの蒲焼き(冷凍可) 100g
- タレ (あれば)適量
- 出汁(十倍白だし) 大さじ2
- 水 260cc
- 酒 大さじ1
※お好みで 刻みのり、三つ葉、わさび、白ごまなど
作り方
- ウナギの蒲焼きに酒を振りかけ、グリルやフライパンで片面2分ずつ両面を焼く
- 粗熱がとれたら一口大に切り、ご飯をよそった器にウナギをのせる。蒲焼きにしっかり味がついているので、濃いめの味つけが好きな人はタレもかける。
- 白だしと水を合わせて鍋で沸かし2にかける。さっぱりとした味つけで食べたいときはお茶やお湯をかけてもOK。お好みで刻みのり、わさび、三つ葉、白ごまを添える。
※ 栄養価の高いウナギは、食べ過ぎないようにしましょう。1日の目安は半身まで、糖質や塩分が気になる方はタレをかけ過ぎないよう調整してください。
酒井 良子さん(さかい・よしこ)
日本医科大学付属病院
栄養科 栄養科長・管理栄養士
糖尿病療養指導士、NR・サプリメントアドバイザー、栄養相談専門士、人間ドック健診情報管理指導士を取得。生活習慣病の栄養管理に力を入れるとともに、栄養科の責任者としておいしい病院食を目指しメニュー改善に取り組む。