カラダカラ
ツンとした辛味成分「硫化アリル」で血液さらさら!
新玉ねぎ
カラダカラ Vol.29
hippocrates 29号 2026年04月発行
ツンとした辛味成分「硫化アリル」で血液さらさら!
~新玉ねぎ~
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ダカラPoint!
玉ねぎを切ったときに感じる辛味や、ツンとした目の刺激は「硫化アリル」という成分によるものです。硫化アリルは、新陳代謝を活発にして血液をさらさらにしたり、ビタミンB1の吸収を助けて疲労回復をサポートすることなどが期待できます。また、玉ねぎの外皮には「ケルセチン」というポリフェノールが含まれ、高い抗酸化作用によって動脈硬化の予防に役立ちます。
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「新玉ねぎ」と「玉ねぎ」その違いは?
新玉ねぎというと、何か特別な品種があると思われがちですが、実はそうではありません。通常は収穫後に約1カ月乾燥させてから出荷されますが、水分の多い品種を春に収穫し、すぐに出荷したものを「新玉ねぎ」といいます。
世界における玉ねぎの歴史は古く、エジプトでは紀元前3000年頃の壁画にも描かれ、インドでは民間薬としても利用されていました。
一方、日本では江戸時代に輸入されたものの、すぐには普及しませんでした。明治初期になって札幌と大阪で試験的に栽培が始まり、その後、食文化の洋風化に伴い徐々に広まりました。
玉ねぎとひとことで言っても、小ぶりのペコロスや香りづけに使われるエシャロットなどさまざまな種類があります。皮の色(赤・白・黄)の違いがわかりやすく、それぞれに適した調理法があります。
◯ 黄玉ねぎ:春に収穫後すぐに出荷したものが新玉ねぎ。乾燥後に出荷したものが一般的に普及している玉ねぎで、じっくり炒めると茶褐色になり、甘みやコクが増します。
◯ 白玉ねぎ:新玉ねぎとして出荷されることが多く、生食に向いている品種です。生食すると、血液をさらさらにする硫化アリルを効率よく摂取できます。
赤玉ねぎは新玉ねぎではありませんが、辛味や臭みが少なく水分が多いため、サラダやピクルスなどに向いています。
ただし、生の玉ねぎを一度に大量に食べると胃腸に負担がかかることがあります。多く食べすぎないようにしたり、加熱して食べるようにしましょう。
調理時間5分!
手軽な新玉ねぎレシピ
3~5月に旬を迎える新玉ねぎは、通常の玉ねぎよりも皮が薄く、水分が多くて身がやわらかいのが特徴です。辛味も少ないため、生で食べてもみずみずしく甘みを感じられます。
今回のレシピは、「新玉ねぎの輪切り和風ソテー」です。みずみずしい新玉ねぎとバターの香りが食欲をそそります。
新玉ねぎは辛味成分が少ないですが、気になる場合は冷蔵庫で15分ほど冷やしてから切ると、より涙が出にくくなります。醤油をポン酢に変えたり、上から鰹節をふりかけたりしてもおいしくいただけます。ぜひ、いろいろアレンジを楽しんでみて下さい。
カラダカラRecipe!
新玉ねぎの輪切り和風ソテー
材料(2人分)
- 新玉ねぎ 1個
- バター 10g
- わけぎ 適量
- 醤油 小さじ1
- 油 少々
作り方
- 新玉ねぎは皮をむき、1センチ幅の輪切りにする。
- フライパンに油を熱し、新玉ねぎを並べてふたをする。中火で2~3分焼く。
- 焼き色がついたら、そっと裏返し、再びふたをして2~3分焼く。
- 両面に焼き色がついたら、バターと醤油を絡めて皿に盛り付け、刻んだわけぎを散らす。
※ 最初からバターで焼くと焦げやすいので、仕上げに加えると色よく仕上がります。
山脇 豊美さん(やまわき・とよみ)
日本医科大学付属病院
栄養科 管理栄養士
病棟での栄養管理や栄養指導業務、給食管理業務に携わっています。必要な栄養が届けられるような栄養管理や、美味しいと言ってもらえる食事が届けられることを目指しています。