カラダカラ

ビタミンACE(エース)の抗酸化力でアンチエイジング
パプリカ

カラダカラ Vol.22

健康への第一歩は、まず食事から。体調を整えるのに効果的な旬の食材と、それを使ったおススメのレシピを紹介します。

ビタミンACE(エース)の抗酸化力でアンチエイジング ~「パプリカ」 ~

  • ダカラPoint!

    パプリカには、抗酸化作用のある3大ビタミン「ビタミンACE(エース)」が含まれています。ビタミンンエースは、脂溶性ビタミンのAとE、水溶性ビタミンであるCの3つのビタミンンの総称です。単独よりも一緒に摂ることでパワーが増幅するため、相乗的なアンチエイジングが期待できます。

  • パプリカ

色によって栄養が変わる
近代野菜「パプリカ」

パプリカは、ピーマンと同じナス科トウガラシ属の夏野菜です。コロンブスが中南米から持ち帰りヨーロッパに広めたといわれ、品種改良を経て、苦味のあるものをピーマン、甘くて肉厚に改良されたものをパプリカと呼ぶようになりました。

日本に初めて輸入されたのは、1993年と比較的最近です。栄養価が高く、赤以外にもオレンジや黄色、緑、紫、黒、白、茶色などの8~10種類があり、色によって期待できる効果は異なります。

例えば、赤パプリカには、ピーマンの2倍のビタミンC、2・7倍のβカロテンが含まれています。赤い色素は脂肪燃焼効果のあるカプサイシンによるもので、抗酸化力も高いといわれています。

また、黄パプリカは、肌の老化防止に役立つビタミンCが豊富です。紫外線やブルーライトなどの光ストレスから目を守るルテインも含まれ、目の健康維持にも役立ちます。

オレンジパプリカは、カロテノイドの一種であるゼアキサンチンによって、夏の強い紫外線から目を守ってくれます。赤パプリカと黄パプリカの優れた栄養がバランスよく含まれているので、迷ったら、オレンジパプリカを選ぶと間違いないでしょう。

彩りがよく「映え」やすい
パプリカのマリネ

ラタトゥユやスパニッシュオムレツ、パエリアなどの「映えレシピ」で存在感を発揮するパプリカ。今回のレシピは、夏にさっぱり、お弁当の彩り野菜としても活躍する「3色パプリカのマリネ」です。ヘタを落とし種やワタをきれいにとってから調理します。

新鮮なパプリカは、手に持ってずっしりと重みを感じ、肉厚で弾力があり、表面が艶やかでみずみずしいのが特徴。

アンチエイジングが期待できるとなると、大量に食べたくなってしまいますが、食物繊維過多や、赤パプリカのカプサイシンによる胃腸の刺激などのデメリットもあるので、1日の量は2分の1から1個程度までにしておきましょう。

パプリカのマリネを常備菜として冷蔵庫で保存する場合は2~3日で食べきるようにしてください。酢を利かせてピクルスのようにすれば長持ちします。

カラダカラRecipe!

3色パプリカのマリネ
材料(2人分)

  • 赤パプリカ 1/3個
  • 黄パプリカ 1/3個
  • オレンジパプリカ 1/3個
  • パセリや黒こしょう 少々
  • 【マリネ液】
  •  酢 大さじ1
  •  砂糖 小さじ1
  •  塩 小さじ1/3
  •  オリーブオイル 大さじ2

作り方

  1. パプリカは半分に切って、ヘタ、種、ワタをきれいにとり、沸かしたお湯で1分半ほど茹でて、水にさらす。
  2. 茹でたパプリカを5mm幅に切る。
  3. ボールにマリネ液の材料を入れてかきまぜる。
  4. 10分ほどマリネ液につけたら完成。お皿に盛り付け刻んだパセリを散らす(こしょうを振りかけると少し大人な味に)。

※ お好みでマリネ液の分量を変えたり、お酢の代わりにポン酢や味ぽんを使ったりしてもおいしく食べられます。

酒井 良子さん

酒井 良子さん(さかい・よしこ)

日本医科大学付属病院
栄養科 栄養科長・管理栄養士

糖尿病療養指導士、NR・サプリメントアドバイザー、栄養相談専門士、人間ドック健診情報管理指導士を取得。生活習慣病の栄養管理に力を入れるとともに、栄養科の責任者としておいしい病院食を目指しメニュー改善に取り組む。

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