
カラダカラ
ダイエットの強い味方
まいたけ
カラダカラ Vol.15

ダイエットの強い味方 ~ まいたけ ~
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ダカラPoint!
まいたけには、βグルカンとキトサンの複合成分である食物繊維「キノコキトサン」が含まれています。キノコキトサンは、体内の余分な脂肪をからめとって排出したり、腸内の脂の吸収を防いだり、食後の血糖値の上昇を緩やかにしたりと、ダイエットの強い味方です。
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「秋の肌枯れ」改善!美容食材まいたけ
夏の紫外線ダメージによる「秋の肌枯れ」が深刻なこの季節。「まいたけ」には、肌のシミ・乾燥・肌代謝の低下・ニキビなどのダメージを回復する成分がたくさん含まれています。
例えば、まいたけに含まれるチロシナーゼ阻害物質は、メラニンの活性を抑えてシミを作りにくくしますし、ナイアシンとトレハロースは、肌代謝をサポートしたり乾燥による肌荒れを防いだりします。また、キノコ類の中でも、特に、まいたけに多いビタミンB2は、肌や粘膜を健やかに保ち、肌荒れやニキビを防ぎます。
美肌以外でも、まいたけに含まれる「βグルカン」は、腸内環境を整えて免疫力を高めたり、血液や血管系の生活習慣病にも効果を発揮したりすることが、最近の研究によって明らかになっています。
このように、美容にも健康維持にも役立つまいたけですが、数十年前までは、滅多に流通しない「幻のきのこ」だったそうで、そのため、山で見つけると思わずその場で舞って喜んだことから、「まいたけ(舞茸)」と呼ばれるようになったという説もあるほど。1970年代に人工栽培に成功して以降、全国的に広まりました。
最近では、茶褐色のまいたけだけでなく、白まいたけもスーパーなどで見かけるようになりました。白まいたけは、アクが少なく色落ちしないので、クリームパスタなどとも好相性。ぜひ、料理によって使い分けてみてくださいね。
過剰摂取や生焼けには要注意!
今回、ご紹介する「まいたけと豚肉のオイスターソース炒め」は、食べ応えがありメインになる一品。オイスターソースを加えることで、亜鉛不足も解消できます。
キノコ類の調理で気を付けたいのは、生焼けや過剰摂取による中毒症状です。まいたけの場合、1日の摂取量を30~50g以下にとどめ、1~2分をめどに加熱することで、栄養価を逃さず、かつ生焼けも防ぐことができます。
カラダカラRecipe!
まいたけと豚肉のオイスターソース炒め
材料(2人分)
- まいたけ…1パック(100g)
- 豚ロース肉(薄切り)…100g
- にんにく…1/2片
- しょうが…少々
- サラダ油…大さじ1
- 塩・こしょう…少々
- (A)
- オイスターソース…小さじ1
- 酒…小さじ1
- しょうゆ…小さじ1
- 砂糖…小さじ1/4
- 水…大さじ1
- 片栗粉…小さじ1/2
作り方
- まいたけは、食べやすい大きさになるよう手でさく
- にんにく、しょうがをみじん切りにし、サラダ油をひいたフライパンで香りが出るまで炒める
- 2に豚肉を加えて炒め、塩・こしょうをふる。半分くらいまで火が通ったらまいたけを加えて、さらに炒める
- 3に(A)を入れて炒め、全体に味をなじませる

輿水 学さん(こしみず・まなぶ)
日本医科大学付属病院
栄養科 係長・管理栄養士・調理師
栄養指導や患者さんの栄養管理を行う。おいしく、しっかりと栄養がとれるメニュー作りを心掛けている。