等潤病院は足立区一ツ家にあり、社会医療法人社団慈生会の中心的な存在として、地域に根差した医療を提供しています。病床数は164床で、救急医療に力を入れており、東京都指定の二次救急医療機関、脳卒中急性期医療機関Aとなっています。

日本医科大学付属病院とは、従前から医療連携をさせていただいています。地域医療連携の先進的な取り組みとして、電子カルテ情報の相互参照が可能となっています。また、呼吸器内科は谷口泰之先生（1986年卒、副院長）をはじめ呼吸器内科医局から多くの医師を派遣いただいており、連携して診療に当たっています。そのため、近隣医療機関より呼吸器疾患の患者さまのご紹介を多数いただいています。

当院の特徴として、最新機器導入・ICT（情報通信技術）活用が挙げられます。まず、今年5月にトモシンセシス対応の最新のマンモグラフィーを導入しました。加えて、8月には最新鋭3テスラMRI装置を導入しております。既存機器をバージョンアップする形での導入は、世界初の事例となります。当院の放射線部門は、全国医療機関画像コンテストで毎年入賞しており、近隣医療機関から多くの撮影依頼があります。

ICT分野では、ベッドサイド情報端末やPHR^＊サービス「カルテコ」を導入し、入院患者さまはこれらの端末で自身の医療情報を参照ができるようになりました。外来ではタブレット端末を使ったAI問診システム、入院ではAIによる転倒転落予測システムや血圧・体温・SpO2データの自動転送システムなどを導入しています。これらは、患者さまとスタッフの双方にメリットを生み出しています。

当院は急性期から回復期までの安全で良質な医療提供を理念とし、今後も地域医療を担うべく努めてまいります。

＊ PHR（Personal Health Record）：患者の医療情報を記録・管理できる仕組み