二次救急医療を地域で完結
地域の医師との連携強化

2018年10月、茨城県西部メディカルセンターは、日本医科大学の特定関連病院であった筑西市民病院（旧下館市民病院・筑西市）と県西総合病院（桜川市）が母体となり、許可病床250床（高度治療室HCU15、一般病床170、地域包括病床45、小児20）で開院しました。診療科は内科、小児科、外科、整形外科、形成外科、眼科などのほかに救急科を設置したのが特徴です。

病院の目標は、急性期医療を中心に二次救急を地域で完結することです。開院後、地域内の救急搬送応需率も大幅に増加しています。また、医療連携を強化して地域の診療所の先生と病院医師との2人主治医制にて効率的な医療を目指しています。

さらに、大講堂も作り住民の健康講座や地域の多職種との勉強会も開催して、地域医療連携のコントロールタワーとしての役割も担っています。2011年の東日本大震災では、筑西市民病院、県西総合病院が多大な建物被害を受けて地域医療が崩壊したことを教訓に、災害拠点病院として免震建築、ヘリポート、自家発電、井水供給設備などを整備して災害にも対応できるようにしています。

日本医科大学との連携では、消化器内科、内分泌・代謝内科、形成外科から常勤医として医師が派遣され診療にあたっています。また、武蔵小杉病院の眼形成外科部長の村上正洋先生が月1回、眼瞼下垂（がんけんかすい）の手術を実施しています。

さらに内分泌代謝内科では、付属病院糖尿病内分泌代謝内科部長の杉原仁先生、千葉北総病院消化器内科部長の藤森俊二先生、内分泌内科の岡島史宜先生が専門外来の診療をしています。当院の近くに在住で継続治療を希望される方はぜひ地域連携室までご連絡ください。