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緩和ケアチームで疼痛コントロール/年1回、舞台に立ってオペラを歌う

付属病院 千田 英理子さん・池田 征史さん

大学職員としてテキパキ働くスタッフですが、一歩仕事を離れると意外な一面が。 今回は、付属病院の病棟で働く看護師長と看護係長のONとOFFのスイッチをご紹介します。
  • SWITCHER

    日本医科大学付属病院

    千田 英理子さん(ちだ・えりこ)

    1989年付属病院の入職。2001年に日本看護協会のがん性疼痛看護認定看護師の資格を取得する。2015年から看護師長。現在は、小児病棟・循環器内科病棟を担当し、緩和ケアチームのサブメンバーである。

  • SWITCHER

    日本医科大学付属病院

    池田 征史さん(いけだ・もとし)

    1998年付属病院の入職。2011年に、日本看護協会のがん性疼痛看護認定看護師の資格を取得する。2020年から看護係長。現在、消化器外科・泌尿器科病棟を担当し、緩和ケアチームに所属する。

on job style

緩和ケアチームで疼痛コントロール

  • 千田さん

    20年ほど前、当時の教育担当副部長の勧めで、緩和ケアに関わる認定資格を取りました。母親をがんで無くしたこともきっかけになりました。まだ、緩和ケアということが普及する前のことで、緩和ケアの講演会を聞きにいき、「自分のやるべきことはこれなんだ」と思いました。資格を取った後は、緩和ケアチームを立ち上げて、緩和ケアが当院に根付くよう活動しました。

    池田さん

    病棟でがん患者さんの看護をする際、疼痛の管理を行うのに千田師長のチームに相談したのが、緩和ケアを専門にするきっかけとなりました。末期がんの患者さんを看る際のもどかしさや葛藤を感じていた時期でもありました。がんの痛みは、がんそのものだけでなく、患者さんの生活背景や気持ちなども関連しているといわれています。身体的な痛みはもちろん、目に見えない痛みに対して看護師がケアをすることで、改善できることが多くあります。現在は病棟のスタッフと共に患者さんの痛みについて考え、ケアを行っています。

    疼痛管理が必要な一人一人の患者さんに対して、チームで対応する体制をとっている

  • job style
off style

年1回、舞台に立ってオペラを歌う

  • 千田さん

    小学校の時から吹奏楽をやってはいましたが、声楽には興味はありませんでした。入職後は音楽の世界から離れていましたが、20年前、あるきっかけでご近所にお住まいの声楽家の方と知り合いになり交流を続けていました。その後、病棟のクリスマスイベントで歌う歌の相談をその先生にしたところ、「レッスンに来たら」と言われ、そのままはまってしまいました。それから音楽教室の発表会で歌を披露するようになりました。気分転換になるだけでなく、音楽を媒介にして患者さんと対話をすることについて考えるきっかけを作ってくれました。

    池田さん

    外来勤務時代に緩和ケアチームとして千田師長から指導いただいている中で、師長の歌を聞く機会があり、発表会に誘われたのがきっかけです。その時のことを今でも覚えているのですが、「色彩鮮やかな音色」を体感し、気持ちが収まらなくなってしまいました。千田師長にその感想を伝えたところレッスンに誘われ、6年たった今も続けています。

    • レッスンを受けるようになって、指導の仕方が変わりました。ちょうど人に教える機会が増えた時期で、モチベーションを高める教え方を工夫するようになりました。

  • off style

    4年前の発表会で、「乾杯の歌」(ヴェルディ作オペラ『椿姫』より)を歌う前の楽屋にて

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