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日本医科大学医学部4年生の宮川諒さんが、
日本病理学会総会で優秀賞を受賞しました
hippocrates 27号 2025年10月発行
本学医学部4年生の宮川諒さんが、2025年4月17日~19日に開催された第114回日本病理学会総会において、学部生ポスター部門の優秀賞を受賞しました。
宮川さんの研究テーマは、「腎臓病の基礎研究を支える人工知能(AI)を用いた画像解析ツールの開発」です。このツールは、腎臓で尿をつくる働きを持つ「糸球体」をAIで自動的に検出し、糸球体に起きた病的変化を客観的に測定できます。従来の病理画像解析ツールは高価で汎用性が低く、研究者は手作業で糸球体の解析をしていました。宮川さんが開発したツールは、この作業を効率化し、研究を大きく支援する点が評価されました。研究は3年生から病理学教室で理工学部大学院生と共同で進められ、粘り強く課題を解決してきました。
本学では、医学生が早期から医学研究に取り組める環境を整えています。今後も他大学や異分野との連携を推進し、新しい治療の進歩と医療人材育成に力を注いでまいります。
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日本病理学会での宮川諒さんのポスター発表の様子
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日本病理学会からの優秀賞の賞状をもつ宮川諒さん