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「数理・データサイエンス・AI教育センター」を武蔵境校舎に開設

2021年9月、日本医科大学は武蔵境校舎に「数理・データサイエンス・AI教育センター」を開設しました。

現代社会では、情報通信技術の進化により、多種多様で膨大なデータが日々収集され、蓄積されています。このいわゆるビッグデータを分析・活用することで、さまざまな分野において新たな付加価値を引き出そうとする手法をデータサイエンスといいます。医療の分野においても、データサイエンスやAI(人工知能)の知識は、今や欠かすことのできないものとなっています。

本学では、今年度からこれら最新の知識習得を目標とした授業を実施しています。医学基礎を学ぶ1年生の授業では、統計やコンピューターの基礎学習に加え、これからの社会におけるデータ思考の重要性から始まり、データの種類やそれを活用するシミュレーションに関する議論、データのさまざまな表示の仕方や解釈の仕方、現実社会でのデータの利活用のされ方、以上を解析するためのデータサイエンスの必要性、最新のAI研究などを学びます。画像診断など実際の医療現場で行われているAI活用例を用いて、医学部ならではの特色ある授業を取り入れています。

当センターは、教育方法について研究するとともにその実践を通じて本学の「数理データサイエンスAI教育」を推進することを目的として、物理学教室、数学教室の教員を中心に基礎医学や臨床医学の教員の協力を得て、設立されました。今後は1年生の授業に加え、医学部高学年や大学院でのプログラム拡充・改善を進め、AIをより具体的に医学・医療に活用するためには何が必要かを学べるよう、リテラシー教育の充実を図ります。

  • 数理・データサイエンス・AI教育センターにて
    [(左から)坂本篤裕理事長、弦間昭彦学長、藤﨑弘士センター長]

  • BigPad(電子黒板)を用いて課題を検討
    [(左から)医学教育センター 早坂明哲助教、
    藤﨑センター長、中澤秀夫副センター長]

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