カラダカラ

ビタミンCとミネラルで冬の風邪予防にぴったり!
~ 白菜 ~

カラダカラ Vol.4

健康への第一歩は、まず食事から。体調を整えるのに効果的な旬の食材と、それを使ったおススメのレシピを紹介します。

ビタミンCとミネラルで冬の風邪予防にぴったり! ~ 白菜 ~

  • ダカラPoint!

    おいしい白菜は、しっかりと葉っぱが閉じ、重みがあって胴部分にも張りがあります。カットしてあるなら、葉っぱの緑が鮮やかで、断面がみずみずしく平らなものを選びましょう。また、オレンジ白菜は、黄色味をより帯びている方が甘みがあります。

  • 白菜

栄養を逃さず汁ごと食べる白菜鍋

寒い冬には、あったかい鍋が恋しくなります。鍋の定番野菜である「白菜」は、アブラナ科アブラナ属で中国が原産国。日本で主に見られるのは「結球タイプ」といわれる、全体に葉が硬く締まっているタイプですが、本場中国では、「不結球タイプ」という葉が開いているものが主流で、主に漬物などで食べられています。

スーパーなどでは、産地を変えて一年中出回っていますが、やはり野菜は旬の季節に食べるのが一番。おいしいのはもちろん、いろいろな栄養素が含まれていて風邪予防にも役立ちます。

白菜は、成分の95%が水分ですが、残りの5%にはビタミンC、カルシウム、マグネシウム、カリウム、モリブデンなどの、現代人に不足しがちなミネラルが含まれています。

特に、造血作用があり「血のミネラル」ともいわれるモリブデンは、発がん性物質が体内に吸収・蓄積されるのを防いでくれます。100g中に含まれる量は多くありませんが、鍋に入れるとカサが減ってたくさん食べられます。

汁ごと食べると栄養素を丸ごといただけます。

失敗知らずで若者に人気
脂肪過多には気を付けて

今回ご紹介する「白菜と豚肉のミルフィーユ鍋」は、白菜と豚肉を交互に重ねていき、最後にざくざく切って煮るだけの手軽な料理です。
失敗知らずで見た目にも華やかなので、若い人たちにも人気です。

白菜に豚肉を合わせることで、良質なタンパク質や鉄分を補うことができ、抗ストレス、貧血防止にも役立ちます。 ただし、豚バラ肉には脂肪分が多く含まれるので、コレステロールなどが気になる人は、浮いた脂を取って食べるか、豚バラ肉ではなく豚ロースや鶏肉にするなどして、エネルギーを上手にコントロールしましょう。

麺つゆ以外にも味噌や豆乳でクリーミーに仕上げたり、おろしにんにくを入れたりしてもおいしいです。ちなみに私は、豚肉を多めに入れてゴマダレで食べています!

カラダカラRecipe!

材料(2人前)

  • 白菜 …… 約1/4玉
  • 豚バラ肉 …… 120g
  • 酒 …… 大さじ2
  • 麺つゆ(濃縮タイプ) …… 大さじ2
  • 長ねぎ(白髪ねぎ用) …… 約1/3本
  • 大根おろし …… 適量
  • 生姜 …… 少々

作り方

  1. 白菜を1枚ずつはがし、よく洗ってから白菜と豚バラ肉を交互に重ねていく。
  2. 1の白菜と豚バラ肉を5㎝幅に切り、鍋の外側から隙間なく敷き詰める。
  3. 鍋に酒、麺つゆと水(分量外)を8分目くらいまで入れて火にかける。沸騰したら蓋をして弱火で煮る。火が通ったら出来上がり。
  4. お好みで、すりおろした生姜を混ぜた大根おろし(または、もみじおろし)をかけて、白髪ねぎを添えてお召し上がりください。

※鍋が小さいとふきこぼれることがあるので、水の量を調節してください。

酒井 良子さん

酒井 良子さん(さかい・よしこ)

日本医科大学付属病院 栄養科 副栄養科長・管理栄養士

糖尿病療養指導士、NRサプリメントアドバイザー、栄養相談専門士、人間ドック健康情報管理指導士を取得。 生活習慣病の栄養管理に力を入れるとともに、栄養科の責任者としておいしい病院食を目指しメニュー改善に取り組む。

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